発明支援、特許・商標申請は弁理士「瀬崎幸典」にお任せ下さい。出張打合せも対応いたします。

コンサルティング

知的財産経営コンサルティング

知的財産経営による競争力向上

グローバル化した知識集約型の経済環境のもとでは、競争力の維持・強化のために、無形の経営資産である技術やノウハウなどの創出・蓄積、管理、活用を重視した経営手法、ビジネスモデルの構築が大変重要になっています。
一方、これらの技術やノウハウはそれぞれのお客様に固有のものであり、さらには、それらを組み合わせて活用するノウハウが新たな価値を生み出す力にもなり、これを他社が単純に模倣することは困難です。
したがって、経営におかれましては、この技術やノウハウを的確に把握した上で適切に活用し、他社との差別化を行う知的財産経営が求められます。

営業秘密とは

不正競争防止法第二条六項では、営業秘密を

  1. 秘密として管理されている
  2. 生産方法、販売方法その他の事業活動に有用な技術上又は営業上の情報であって
  3. 公然と知られていないもの

と定義しており、この三つのの要件全てを満たすことが法的に保護を受けるために必要です。

このような営業秘密は、事業活動を支える現場の担当者や技術者の長年の努力と経営による多額の投資の結集であり、お客様の収益を生み出す源泉としての価値を有しているとともに、一度侵害されてしまうとその価値が瞬時に拡散し、その回復は極めて困難になります。
また、この営業秘密は人的・組織的な管理によらざるを得ませんから、営業秘密・管理ルールの指定、周知、実施をいかに業務効率とのバランスを保って推進していくかが重要です。

営業秘密管理体制の導入ポイント

御社の強みとなる情報資産の把握

御社の事業活動の流れに沿って御社の強みとなる情報資産を把握します。具体的には、御社の売上高に占める割合の高い製品・サービスについて、その高い売り上げを達成するに至った様々な強みを把握し、それを構成する情報資産を把握するようにします。
例えば、個性的な製品を完成させるための技術・ノウハウは何か、具体的には、

  • 製造プロセス・段取りに関する情報
  • 技術開発・試験記録
  • 製品仕様書
  • 独自開発の技術情報
  • 工場設備・レイアウト情報
  • 協力会社・下請事業者の情報

等を把握し、営業秘密として管理するか判断します。

管理状況・管理水準の現状把握

営業秘密として管理すると判断した情報について、管理状況及び管理水準の現状を把握します。
この際、営業秘密管理チェックシートを利用すると客観的に現状把握することが出来ます。

営業秘密・管理ルールの指定・周知・実施

営業秘密として法的な保護を受けるためには、具体的な管理方法を適切に組み合わせることにより合理性のある秘密管理を実施していることが重要です。
特に従業員の方に対して、日々の活動のなかで自社の秘密を守ることの重要性について意識を向上させたり、秘密管理ルールを周知徹底することが重要です。
具体的には

  • 目標とする管理水準を検討する
  • 営業秘密の指定・管理ルールの指定
  • 管理ルールを周知・徹底する

という手順を踏むことになります。
一方、情報管理のためにハイテクを用いたセキュリティツールを導入するには高額なコストが発生します。
そこで、営業秘密の人為的な流出をできる限り防止するため、日常的な指導等により従業員の方の秘密管理の重要性への意識を向上させたり、秘密管理ルールを周知徹底するとこが特に重要です。

チェック・見直しの実施

構築した管理ルールが現場で守られていないなど、実効的な管理が損なわれている場合には、その要因に応じて対応策を講じる必要があります。
また、必要に応じて、御社の強みとなる情報資産を適切に把握するための見直しを行うことが重要です。

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional